顔無し

 

世間では土屋鞄さんの革製品が人気です。

なぜ、土屋鞄の革製品はそんなに人気があるのでしょう?

土屋鞄さんの革製品の特徴とは一体なんでしょう?

果たして本当に他の革製品との差異が、そんなに大きいのでしょうか・・・

土屋鞄の見事な戦略

 

土屋鞄さんの作る革製品は、とても素晴らしく

クオリティも高いように思います。

 

しかし、僕が今「土屋鞄」と聞くと

“システム化が上手なメーカー”

という印象を受けます。

 

僕の言うシステム化とは、色々な事に対してのシステム化です。

 

例えば、

「腕の良い職人さんに外注して作らせているという

仕組みをシステム化した作り方をしている・・・」

 

要は分業している訳ですね。これもシステム化です。

 

外注に出せば経費が一切かからない訳ですからね。

 

革職人を自社で抱え込まないという事ですから。

だから

 

「経営上手なやり方だな、」

 

と、僕は最初、そこに感心してしまったくらいです。

 

そして、それだけでは無く売り方もとても上手いです。

 

ここにもシステムが上手く仕組まれています。

 

土屋鞄というブランドのイメージの作り込み方や

ブランディングを上手にやって、今まで土屋鞄の事を

知らない人に対して、土屋鞄というブランドはとても良い、

という印象付をやっていくのがとても上手いと感じますし、

実際それで成功している訳です。

 

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個性が無い所がウリ?

 

土屋鞄さんの革製品というのは、

正直な僕の意見から言ってしまえば、

 

「物凄く良い物」

 

という印象はまったくありません。

 

僕のお客さんの中にも数十人程、

元土屋鞄さんの顧客様がいらっしゃって、

過去に何度も土屋鞄さんの革製品を手にした事があります。

 

正直な気持ちを言ってしまうと

 

「何でこれ買ったの?」

 

という印象しかありませんでした。

 

もちろん、“僕は”ですよ。

 

あくまで僕個人的な意見であり正直な感想です。

 

今まで見て来た土屋鞄さんの革製品はすべて

 

「THE・普通」でした。

 

使用している革も、特段良い革を

使っている訳でもありません。

 

特別な革という訳でもなく、

普通の革を使っているだけです。

 

もちろん良い革である事に違いがありませんが、

特別に良い革を使用している訳では無いのです。

 

良い革ではあるけど特別に良い革では無い、

という事です。

 

しかし、普通の人は革の事はよく知らないのです。

 

だから、そういう人を集めて売るためのシステム化が

上手いのだと思う訳です。

 

このシステム化された仕組みに対し、

マーケティング戦略で土屋鞄という入り口に

多くの人を集めて、

 

「革というモノはこういうモノですよ」

 

「土屋鞄では、革をこうやって扱っていますよ」

 

といった具合で、今まで革の事や土屋鞄の事を

知らない人に対して教育していっている仕組みです。

 

それで、多くの人は、

 

「土屋鞄が一番良いんだ!」

 

となって欲しい気持ちになってしまう訳です。

 

簡単に言ってしまえば、革について

よく分かっていない人を上手く先導して

教育して売って行くイメージです。

 

マーケティングがとても上手です。

 

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周りや広告の流れに乗って

 

「なぜ土屋鞄の革製品を買ったのか?」

 

という理由を辿っていけば、

そこに行き着く人が大勢居るはずです。

 

人というのは、今まで知らなかった物を

 

「欲しい」

 

と感じてしまう裏には、こういう流れに

知らぬ間に沿っている事がとても多いのです。

 

それまであまり良く知らなかった物を買う時というのは、

結局こういう流れに沿ってその商品を買う事が多いはずです。

 

もちろん全てではありませんが。

 

それを、販売者側は消費者に気付かれないように上手く、

そのシステム化されたレールに乗せようと努力している訳です。

 

これが、土屋鞄さんが上手だと僕は思っているのです。

 

この流れに乗せる事が上手いと思うのです。

 

それが、システム化が上手いと僕が言っている理由です。

 

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THE・普通

 

しかし・・・

 

土屋鞄さんの革製品は素晴らしいかもしれません。

 

長年壊れないし修理も可能で、革の風合いを楽しめて飽きの

来ないシンプルなデザイン・・・。

 

もちろん、そういうシンプルで何の変哲も無い

デザインが好きな人はたくさんいます。

 

でも・・・

 

“普通”過ぎる程に普通の革製品です。

 

オーソドックスで飽きが来ない、

という事は「普通」という事です。

 

土屋鞄さんの事を知り、どんどん興味を

持って辿り着くのが、

 

「THE・普通」です。

 

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個性を求めない人たち

 

普通過ぎる程普通の革製品で、

あなたという個をどうやって表現するのでしょう?

 

みんなが今、土屋鞄が良い、と言っているから、

一番良い革製品なんだ。

 

だから自分も欲しい!

 

と思って買った人が大半だと思います。

 

でも、そこに気付く事が出来ない人ばかりなのが

現実だと思います。

 

そんな彼らの個性を無くしたのは一体誰なのでしょう?

 

僕たち大人達です。

 

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土屋鞄を好む人とは真逆の人たち

 

僕は、個性を大切にして自分の人生を

主人公で歩いていく人を応援しているので、

個性の無い人を見ると寂しい気持ちになります。

 

もっと自分を出して生きていこう!

と思ってしまうのです。

 

最近、街を歩けば、みんなが同じような土屋鞄さんの

革製品を持っているので見分けが付きません。

 

大げさな例えでは無く本当に同じ人に見えてしまうんです・・・。

 

それも仕方ない時代なのでしょうか?

『顔の無い個性』とか、

『没個性』とか言われている今の時代には、

土屋鞄さんのような何の変哲の無い

革製品に需要があるのでしょうね。

 

僕の元に集まって来るのは、

土屋鞄を好む人とは真逆の人たちです。

 

そういう人は、本当に個性的で僕は大好きなのです。

 

だって、誰が誰なのか、

みんな一発で分かりますからね笑。

 

 

 

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