ハンドメイド2

 

革の長い財布はこの世に五万とあります。

しかし、そのほとんどは既製品の革の長財布のはずです。

要するに量販品です。この量販品の本質とは何か?

量販品とは

 

今回の記事はこの量販品とハンドメイドの

違いについて、書いてみたいと思います。

 

量販品の本質を紐解いて解説していくと、

気を悪くする人が居ると思いますが、

その辺りの責任は取り兼ねますので、

予めご了承下さい。

 

量販品の本質を説明する前に、

まず量販品とは、そもそもどんな物かという

ところから書いておきたいと思います。

 

量販品とは、大量に生産された製品や商品の事です。

 

現在は主に中国やベトナムなどで

大量生産されている物が多いと思います。

 

しかし、最後の工程を輸入したのち日本で行えば、

メイドインJAPANという事になりますので、

日本製だと言い張って販売する訳です。

 

もちろん、すべてのメーカーやブランドが

そうだと言っている訳ではありません。

 

海外製のブランドも同じ事が言えますので、

それが本当にフランスで造られた

革財布なのかどうかは分からないのです。

 

乱暴に言ってしまえば、量販品とは、こんな感じで

主に中国やベトナムやインドネシアなどの

東南アジアで大量生産された物が多い訳ですが、

なぜそもそも東南アジアなどの外国で

大量生産する必要性があるのでしょうか?

 

量販品の本質は、この辺りに隠れて居そうです。

 

では、なぜ大量に生産するのでしょう?

 

それは簡単に言ってしまえば、

大量に生産すれば安いからです。

 

大量生産しなければ、割高になってしまうからです。

 

少量で作るとひとつ当たりの価格が

高くなってしまうので、大量生産するのです。

 

だから、革財布の場合だと、できる限りたくさんの

革財布を大量生産してしまおうと、依頼側である

革財布のメーカーは考えるのです。

 

しかし、大量生産された量販品の本質は、

この先にあります。

 

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なぜ大量生産するのか?

 

なぜ、大量生産する必要があるのか?

 

という問いの答えは、

 

『大量生産はひとつ当たりの単価を安く造る事が出来るから』

 

なのですが、それが量販品の本質ではありません。

 

なぜ、安く造る必要があるのか?

 

が問題であり今回の記事の目的なのです。

それは

 

「儲かるから」

 

です。販売者側は安く造って、高く売って儲けるのです。

 

まぁ、高くと言ってもそれはメーカーやブランドに

よってピンキリですが、無名のメーカーの場合でも十分に

儲かる利益率がある仕組みです。

 

利益率は相当良いはずです。

そうでなければ大量生産する旨味がどこにもありません。

 

有名ブランドの場合は、桁違いに

利益率が良いと言って間違いないでしょう。

 

世界中に販売店を持ち、世界中の人に

同じ物を売っているのですから。

 

これが、量販品の本質です。

 

量販品という物は、不特定多数の人に大量に

売って利益を得るためのみの仕組みな訳です。

 

安く大量生産したものを、利益を乗せて

大量に売るというだけの仕組みです。

 

販売する側の事しか考えられていない仕組みなのです。

 

ただ利益を追求したビジネスモデルである、

という事なのです。

 

誰かの為に作られたモノではなく、

買ってくれさえすれば誰でも良いと思って

最初から造られている物なのです。

 

だから、

 

“創る”

 

でもなく、

 

“作る”

 

でもなく、

 

“造る”

 

なのです。

 

量販品はすべて既製品なので製品という字が

使われている事からも、それが分かります。

 

製造品な訳なのです。

 

革財布の場合は、どんなブランドだろうが、

それが量販品である以上は、

必ずこの流れで造られています。

 

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量販品で満足する人

 

僕は、そのメーカーやブランドが

悪いといっているのではありません。

 

経営を継続し続けるには、常に利益を出し続けて

いかなければいけないので、

合理的な経営戦略だとすら思っています。

 

しかし、その量販品で満足する人の事は

理解する事は僕にはできません。

 

要は、みんなが同じ物を使っている物に、

お金を出して買う訳ですよね?それって、

流行っているから、とかみんなが使っているから、

欲しくなるという思考を辿っているのですよね?

 

そこが理解する事が僕には出来ない訳です。

 

それでは自分という

 

“個”

 

が、どこにもありません。

 

あなた自身がどこに表現されて居るのでしょう?

 

みんなが持っているから、

そのブランド品が欲しい・・・

 

流行ってるからあれが欲しい・・・。

 

だから、量販品を造る業者や企業が居るんです。

 

悪い言い方をすれば消費者は舐められているだけです。

 

大量に造っても買う人が居るという計算が成り立つから、

大量生産をするのですから。

 

量販品を買う人というのは、その計算の中に

入っている人という訳です。

 

儲けのために利用されているだけです。

 

もちろん、量販品元がブランド品であれば、

それは上手に騙してくれます。

 

その場合は優越感を感じながら買う事が

出来るようになっているので、

騙されているとはまったく思わないでしょう。

 

まさかそのブランドの利益の為だけに利用されている、

とはまったく感じないでしょう。

 

しかし、簡単に言えば結局、利用されているだけです。

 

これが量販品というものの本質です。

 

それが例えブランド品だとしても、

大量生産されている物であれば、

それはすべて量販品であるのです。

 

量販品とは?

 

と調べると、

 

“商品を大量に仕入れ、大量に安く販売する”

 

とあります。

 

これが量販品の本質である事を意味しています。

 

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作品創りの喜び

 

僕が創るものというのは、量販品とは違います。

 

ひとつのひとつをすべてハンドメイドで創っています。

 

“造る”ではなく、“創る”です。

 

ちなみに、

 

『作るとは、主に規模の小さいものに用いられる』

 

『造るとは、「作る」よりも規模の大きいもの、

工業的なものに用いられる』

 

『創るとは、芸術などの創造的なものに用いられる』

のです。

 

僕は、誰が使うのか分からない物を作るのではなく、

誰が使うのか理解した上で作る事に興味があるのです。

 

僕のやっているサイトには、分かりやすくするために

決まったデザインの作品が載せてあるのですが、

本来僕が望んでいるご注文は、この決められた

デザインそのままのご注文ではなく、このデザインから、

ちょっとしたカスタムや完全なる

特注品のご注文を頂く事が理想的です。

 

なぜならそれは、世界にひとつの作品になるからです。

 

唯一無二の作品を生み出せる喜びというのは、

量販品を売って利益を追求する事に比べて

計り知れない大きな喜びがそこにあります。

 

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唯一無二のオーダーメイド

 

一点のみの制作なので、もちろん既製品に比べれば

何倍も価格が高いものになってしまいますが、

それは当然の事だと思っています。

 

それで僕が大儲けする事などできません。

 

例えハンドメイドの長財布の特注品で

10万円頂くとしても、完成までに二週間程の

日にちがかかります。

 

それで10万円頂いても儲かるはずがありません。

 

もし、それで3万円しか頂かなかったら、

完全に赤字でこの仕事を続ける事など不可能です。

 

ありがたい事に、僕のやっている

 

CANDy BLOODという小さな小さなプライベートブランドは、

約10年間続ける事が出来ています。

 

それは、もちろんお客さまに恵まれているからです。

 

僕の考えや理念を、理解をしてくれる

多くの顧客さまのお陰です。

 

こんな生意気な僕の考え方でも、

本質を突いているからこそ、理解してくれる

人が居ると思っています。

 

多くの顧客さまが、ブランド品を持つ事の

意味を感じなくなった、と言って僕の店に来てくれます。

 

ブランド品というものは本来、誰でもが持つものではなく

貴族専用の物だった事から考えても、

今の日本では高校生までもが、ブランド品を当たり前に

持っているので、ブランド品を持つ意味が

どんどん薄れている事も頷けます。

 

グローバル化が進むこれからの時代は特に、

ブランド品を持つ意味が薄れていく一方でしょう。

 

流通がより簡単に早く安く行えてしまう

時代になるからです。

 

だからこそ、自分という個を大切にしなければ、

誰が誰なのか、自分が誰なのかが

分からなくなってしまうのでは無いのでしょうか?

 

これからの時代に、自分の人生を主人公として

歩いていく人のために僕は創り出していきます。

 

 

 

 

僕が書いている無料のメールマガジンがあります。

是非読んでみて下さいね。

 

 

物語りになっているので、

とても読み易くて面白いとご好評を頂いております。

 

 

 

CANDy BLOOD無料メールマガジン

 

 

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